トローチ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > 食べ物
「トローチ」とは、もともとギリシア語で「円盤、車輪」を意味する「トロコス」に由来する。その名のとおり、真ん中に穴があいているのが特徴だ。
なめているとき、あの穴に舌の先端を入れるのがなんとも楽しいのだが、まさかそのために穴があいているわけではないだろう。いったいトローチには、なぜ穴があいているのか。
意外なことに、あの穴は安全を考慮してあけられたのだ。
かつてトローチに穴があいていなかった頃、服用中の子どもに事故が多発した。なめている途中に誤って飲み込んでしまい、錠剤が気管支に入って、そのまま窒息してしまう事故だ。
事故を防ぐには錠剤を小さくすればいいが、のど薬は口の中にある時間が長いほどよく、小さいとすぐになくなってしまう。
そこで、錠剤の直径を小さくすることなく、しかものどにつまらないようにと考案されたのが、あの穴なのだ。穴があれば、万が一のどにつまらせても窒息することはない。実際に穴あきになってからは、窒息事故は明らかに減ったという。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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