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ドル
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > お金

各国の通貨単位を見てみるとドイツ・マルク(Deutsche Mark)の「DM」、フランスフラン(Franc)の「F.Fr」のように単位の名の簡略字から作られたものが目立つ。日本円の「¥」にしても、単位名の「Yen」の「Y」に二本線をデザイン上の飾りとしてつけたものだ。
米ドル(Dollar)のマークが「D」ではなく「$」である理由については定説がない。
もともとアメリカはイギリスの植民地だったので、ポンドシリングペンスが通貨単位だった。しかし、国内の商取り引きにはスペイン領から流入したスペイン・ドルやメキシコ・ドルが使用されていた。
一七七六年、アメリカは独立し、一七八五年の連邦議会で通貨も独立することが決議され、アメリカの正式の通貨単位はポンドからドルになった。
ドルのマークが「$」である理由として流布している説には次のようなものがある。
一つ目の説は、アメリカ独立当時、一ドルとして使われたスペイン領メキシコの八レアル銀貨の模様が変化したというもの。八レアル銀貨にはリボンの巻き付いた二本の柱があしらわれていたが、二本の柱が二本の縦線に、二本のリボンが「S」に変化したという説である。ちなみにこの二本の柱は、地の果てと言われたジブラルタル海峡の両岸にある岩を象徴したものという。
二つ目の説は八レアル銀貨を「Piece of Eight」と呼んだことから、一ドルを「|8|」と省略したものの「8」が「S」となり、両側の二本線が内側によってきたとするもの。
三つ目の説はメキシコ・ドルの正式名称ペソ「Peso」の表記「PS」の「P」が二本の縦棒に変化したとするもの。あるいはアメリカ人は、「Ps」と表記されたペソからの独立指向があってわざと「pS」と「S」を大きく表記し、「p」が二本線になったとするもの。
ほかにも「United States」の「U」と「S」を重ねてデザインしたというもの、ソリドゥス(Solidus)金貨の頭文字デザインしたとするもの、イエスキリストを意味する「IHS」から変化したとするものなど、さまざまな説が唱えられている。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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ISBN: 978-4487799473