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ドライバー
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > 乗り物

ドライバーとねじ頭には、プラスマイナスがある。日本のドライバートップメーカーの出荷比率は、プラス七、マイナス二、その他一の割合だというが、なぜ二種類あるのだろう
歴史はマイナスの方が古く、日本ではじめてプラスが作られたのは第二次世界大戦後だ。日本初のドライバーは一八九七(明治三〇)年頃に作られ、それから約五〇年は「すりわり」と呼ばれたマイナスだけだった。
プラスねじは一九三五(昭和一〇)年に、アメリカのフィリップス社が開発して特許を取った。日本人がはじめてプラスのねじを見たのは、戦中に墜落した米軍の戦闘機を解体したときだったという。
機能面では、プラスねじの方がメリットは多い。
まず、十字の中心にドライバーぴったりはまるのでずれが少なく、安定性が高い。次に、接触面が大きいので、大きな力がかけられる。さらに、複数のねじを締め上げたとき、縦になったり横になったりして方向がそろえにくいマイナスに比べ、十字のプラスはそろえやすくてきれいに見える。自動締めつけ機に対応できることも大きい
また、コスト面でもプラスねじに軍配が上がる。頭を切って溝をつけ、それから仕上げに頭を平らに削る二工程必要なマイナスに比べ、「十字穴」と呼ばれるプラスの溝はプレス機の一工程で作れるため、三〇~四〇%のコストですむ。
プラスねじの短所といえば、水滴がたまりやすく、そのためさびが早いことくらいだが、メリットを考えれば小さな問題だろう
プラスねじとドライバーは、一九五四(昭和二九)年にはJIS規格に採用され、いまでは主流となった。しかし五〇年経ったいまでも、マイナスはなくならない
バールやたがね代わりにもなるマイナスドライバーの需要は絶えず、職人的な好みもあって、使われ続けているのだ。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473