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ドライスポット
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > 健康

妊婦になると、生活にさまざまな制約が生まれる。身重だからとか、身二つになるまではなどと称して習慣や風習として伝えられてきた中には迷信的なものもあるが、きちんとした近代医学に基づく行動や食事の制限は守るべきだ。
妊娠中はコンタクトレンズの使用は中断したほうがいいということは、意外に誰も指摘してくれない。妊娠によりホルモン分泌が変わり、涙の分泌量が減ってドライアイを起こすからである
普通、涙は上まぶたの外側にある主涙腺で作られて、まばたきのたびに一定量を眼球表面に送り出して目を潤している。コンタクトレンズという異物を入れても大丈夫なのは、この涙が常に眼球表面を保護しているからだ。さらに涙は、角膜に酸素や栄養を送り、ゴミやホコリも洗い流し、細菌などの侵入を防いでいる。
涙は、分泌されたあと、一〇%ほどが蒸発し、役目を終えた涙は目の鼻寄りの部分から、鼻腔へと抜ける。大泣きすると鼻水が出るのは、あふれた涙が鼻腔へ抜け切れないからである
ところが、妊娠により涙の量が減ると、まばたきしても分泌される涙の量が少ないため、角膜の上に「ドライスポット」と呼ばれる乾燥した部分ができ、ただでさえばい菌や感染に弱い状態がさらに弱くなる。完全にドライアイ症状である
そこにコンタクトレンズという異物を挿入すると、角膜に傷がついたり感染症を起こしたりする確率もさらに高くなってしまう。副作用のない目薬を使うくらいでは追いつかない。
また妊娠中は、プロクラチンというホルモンバランスが崩れて、角膜の厚さも変化しているという。そこにこれまでと同じ厚さのコンタクトレンズが入れば、ゴロゴロした違和感があったり、度数が合わなくなってめまいや頭痛も起こったりする。
妊娠中のコンタクトレンズ使用は、これだけのリスクを伴うのである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473