鶴
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 鳥類
半球睡眠という言葉を聞いたことがあるだろうか? これはつぶっている目とつながっている脳だけが睡眠中という、とても器用な眠り方のことをいう。
では、あいている目とつながっている脳は、どんな状態かというと、確かに脳は起きているが、とてもリラックスした良い状態になっているらしい。哺乳類ではイルカが、そして多くの鳥の仲間がこの眠り方をしているらしく、ツルも半球睡眠である。
水族館で実際にイルカを観察してみると、この状態がよくわかる。たしかにイルカは時々片目をつぶっている。しかも、左右交互にそのつぶっている目を交代させている。その場合、片方の目はあいているとはいえ、普段よりも動きは鈍い。
考えてみるとイルカは、水の中で生活しているとはいっても、魚ではない。時々水面に顔を出して肺呼吸をする必要があるのだ。もしも完全に眠ってしまったら、おぼれて窒息してしまうことになる。
そして、ツルの場合はというと、ツルは陸上で生活するため、完全に眠ってしまっても窒息する心配はない。
しかし、鳥は、基本的に陸上の動物と比較すると力が弱く、外敵に襲われる危険性をいつも抱えて生きているのだ。
そんな厳しい自然界の中で生き抜くためには、この半球睡眠は、必要不可欠の眠り方なのだろう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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