空②
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 自然 > 天候
夕暮れどきの空は真っ赤に染まっている。これはどうしてなのか、と子ども心に思った人も多いだろう。
そのわけは、夕方の空は太陽が大気に対して斜めになるので、光が目に届くまで大気中を通る距離が長くなる。そうすると波長の短い青っぽい光は大気中のチリやホコリなどの粒子に何度も散乱されて弱まってしまい、目に届きにくくなってしまう。反対に波長の長い赤っぽい光は、反射される回数が少なく目にたくさんはいることになる。これが夕日が赤く見える理由なのだ。
飛行機などで成層圏に近いところを飛ぶと、地上で見るよりも空が濃い青色をしているのは、太陽の光が目に届くまで通過してくる空気の層の厚さが違うためである。太陽に近い上空では、波長の短い紫色の光が多く散乱されて目にたくさん入ってくるため、地上にいるときよりも空の色が濃く見えるのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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