葬式③
【東京雑学研究会編】
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人が死亡したとき、たとえどんな事情があれ、死後二四時間経ってからでないと、死者を葬ることはできない。
昨今は葬儀にかける時間も短くなり、亡くなったその日に通夜、翌日に葬儀ということも多い。しかし、その場合も、遺体の火葬や埋葬は、医師が死亡を確認して死亡診断書を出した時刻から、二四時間以上経ってから行われる。
これは、医学上、人間の呼吸や心臓の動きが停止しても、神経や細胞が完全に機能を失うまで、一昼夜はかかるとされているためである。実際に、通夜や葬儀の最中に、死んだはずの人が生き返った例もある。そのため、死後二四時間経ってからでないと、火葬も埋葬もしてはいけないと、法律で定められているのである。
したがって、遺体も、死後二四時間経つと、「人間」から「物」ということになってしまう。遺体を運ぶのは、死後二四時間以内なら寝台自動車で、二四時間以上経つと霊柩車だが、霊柩車が運ぶのは遺体といえどもあくまで「物」である。そのため、霊柩運送事業は、貨物自動車運送事業として、国土交通大臣から認可を受けているのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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