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咳払い
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > 健康

しぐさには、無意識の心理が表れるものだ。つきあいの長い友人などだと、やたらにまばたきするのはウソをついているときだとか、鼻をこすり始めるのは借金の申し込みのときだとかわかったりするようになる。
それでは、会社の上司が週始めの朝礼において、今週の努力目標を発表する場で、ゴホンと咳払いするのを見て、何のしるしと思うだろうか。「さて、静かに私の話を聞け」というふうにいばりたがっていると受け取るなら、それは少し違う。
講演会やスピーチの前に咳払いをする人がいるとしたら、それは「さあ、始めるぞ」という自分への鼓舞なのだ。声が上ずったり、かすれたりしないよう喉の調子をととのえ、言葉に詰まったりしないよう自分を勇気づけるための、単純なゴーサインで、決して尊大ぶっているわけではない。
もともと空咳というのは、昔は邪悪なものを払うといわれていた。トイレに入ったら、悪霊が活動を始める夕方以降は特に、まず咳をせよといわれていたほどだ。
話の前の空咳もこれに似て、静まりかえった聴衆に向かって話し始める気まずさを、無意識に払おうとしていると考えていい。
ただし、話を聞いてほしい相手がおおぜいで、場がざわついているときなどは、「静粛に!」とか、「こっちを向いて」という自分に注目を集めるための合図になることはある。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473