赤道
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 地理 > 場所
地球を南北に分割する線を日本では赤道という。これは英語では「イクェーター」と表現されるもので、意味は「二等分線」ということだ。
「赤道」といっても、もちろん、赤い道があるわけではない。なのに、どうして日本ではそれを「赤道」と呼んだのであろうか。
世界地図が日本に入ってきたのは室町時代の末期である。そのとき、ヨーロッパと中国の両方のものが入ってきた。古くから中国の影響を受けていた日本では、中国地図に書かれていた「赤道」という表現をそのまま使ったのである。
ただし、このとき中国で使われたのは、地球上の赤道という意味ではなかった。古代中国では、天文学者が星座図を作るときに、「天球の赤道」という考え方をしていたのである。
もちろん、これは地球上の赤道のことではない。地球の赤道を延長し、天球と交わった大円のことを「天の赤道」と呼んだものである。これは地球の赤道とは違って、地球の自転軸や歳差などによって変化するにつれて、変わってしまうものである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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