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相撲中継
【東京雑学研究会編】

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日本の国技・相撲を支えている人気力士たち。彼らの誕生と引退は、大相撲全体の人気を大いに左右している。少しさかのぼって、一九五八(昭和三三)~一九六〇(昭和三五)年は、栃錦、若乃花の全盛時代であった。最近では、若・貴兄弟の父親である初代貴乃花、小さな大横綱・千代の富士、そして「若・貴ブーム」は、記憶に新しいところであろう。このときは、過去の相撲人気とは異質な大フィーバーが起きた。ハワイ出身の小錦や曙、武蔵丸も相撲人気に一役買ったし、現在は多少相撲人気に翳りが見られるとはいうものの、モンゴル出身の朝青龍が好調で、人気を支えている感がある。
にもかかわらず、中継しているのはNHKだけである。民放ではテレビ朝日が本場所開催中に、夜、「大相撲ダイジェスト」を放映していたが、これも現在ではNHKだけで放送されている。これはどうしてなのだろう
相撲報道の歴史は、それほど長くない。江戸時代の瓦版に始まり、明治時代には新聞記事として読むことができた。ラジオ相撲中継始まりは、一九二八(昭和三)年のことである。戦後、スポーツ新聞の創刊と一九五三(昭和二八)年のテレビ中継の開始とともに相撲報道が熱気を帯び始めた。
やがて、栃錦、若乃花の時代を迎えたが、折しも民放誕生の時期でもあった。NHK、日本テレビ、東京放送、フジテレビなどの系列で相撲の生中継が組まれ、テレビ朝日はダイジェストを放送していた。ラジオスポーツ新聞も相撲報道花盛りであった。
しかし、栃錦、若乃花の引退を機に相撲人気が下火になり、視聴率重視の民放は報道から撤退したのである。相撲協会としては、苦しいときに見放した民放に対して、釈然としないものがあるのだ。
というわけで、民放は大相撲の取材ができず、相撲協会が撮影した取り組みしか放送できないことになっている。現在は、民放も相撲協会との関係改善に努力しているのか、「相撲トーナメント」というNHKの中継とは一味ちがう取り組みを放送している。「若・貴ブーム」という大フィーバーが爆発したとき、民放各社はおそらく臍を噛んだに違いない。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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ISBN: 978-4487799473