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植物②
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 植物

人間は、ずっと立っていることはできないし、多くの動物も寝そべって体を休める。だが、植物はずっと立ちっぱなしである。樹木ならともかく、手で簡単に折ることができるような柔らかい植物でも、つる植物は例外として直立したままである
どうして、植物は立っていることができるのだろうか?
植物の細胞は、セルロース質の細胞壁で覆われて形を整えている。この細胞壁がなければ、細胞は球状になってしまうので、直立の姿勢を保つことはできない。
これを、人間と比べてみるとよくわかる。人間の細胞には、細胞壁がない。その代わり、背骨という支えがあるので、直立することができるのだ。
植物には、人間のような背骨がないため、細胞だけで自分自身を支えている。そのため、一つ一つの細胞が頑丈な構造になっているのである
また、植物の細胞の内部には、水分がぎっしり詰め込まれてふくらんでいる。そのため、外部から圧力を加えられても、強く押し返すことができ、より丈夫になっているのである
この水分は、植物の成長にも大きな役割を果たしている。植物は背丈が高いほど、太陽の日差しをふんだんに浴びることができる。人間の身長が伸びるのは細胞の増加によるものだが、植物は、細胞の数を増やすだけでなく、細胞を水でふくらませて大きくすることにより、背丈を伸ばすことができるのだ。
さて、もしも、植物が傾いて立っていたらどうなるか、考えてみよう。
重い竹竿を手で持って立ててみると、よくわかるのだが、竹竿が垂直なときは重心が安定しているので、あまり重さを感じない。だが、斜めになるとぐっと重さが増したように感じ、支えているのが困難である
植物も、斜めになっていると自分の重さでどんどん傾き、やがて倒れてしまうのである。ことに、タンポポのように、茎のてっぺんに大きな花が咲く植物は、なおさらだ。だが、まっすぐ立っていれば、倒れずにすむのである
また、多くの植物は、葉や枝が幹を中心に、真上から見ると放射状になるようについている。これも、重心を安定させる構造である


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473