CD
【東京雑学研究会編】
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MD(ミニディスク)や、ipodなどのHDD内蔵プレーヤーなどが出てきたとはいえ、音楽を聴くときはCDで聞くという人は今もまだ多いだろう。
このCDだが、録音時間は約七五分(正確には七四分四二秒)ときまっているが、この時間になったのにも確固たる理由があった。
一九七〇年代後半、日本のソニーとオランダのフィリップス社はCDを共同開発していた。
フィリップス社はCDを制作するにおいてサイズにこだわったのだが、一方のソニーのこだわりは最大録音時間に置かれていた。
その理由とは、当時の副社長大賀典雄氏が「ベートーベンの『第九』がすべて録音できなければだめだ」と主張したことだった。音楽家でもあった同氏はクラシック音楽のファン、引いては音楽ファンの要望を考え、録音時間にこだわったという。
このとき、CDの今後の展開を考えて一一・五センチというサイズにこだわっていたフィリップス社は「一二センチ(約七五分にするためのサイズ)では上着のポケットに入らないではないか」と反論してきた。しかし、この反論に対してソニーは日・米・欧で販売している上着のポケットのサイズを調べたところ、一四センチを下回るものが見受けられなかったため、一二センチというサイズを貫くことができたという。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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