ゴルフのカップ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 趣味 > スポーツ
ゴルフが好きな人なら、誰もが一度ぐらいは思ったことがあるだろう。「ああ、あのカップがもう少し大きかったら、自分のスコアもかなり減るのに……」
あのカップの大きさはとても絶妙で、大きすぎるわけでもなければ、小さすぎるわけでもない。パットが上手な人ならきちんと入れられるし、下手な人にはなかなか入らない。もし少しでも大きかったらゴルフ人気はここまで盛り上がらなかっただろうし、あれ以上小さかったら、アマチュアゴルファーはとっくに匙を投げているはずだ。
では、あの絶妙なカップの大きさは誰がどうやって決めたのだろう。
ゴルフのカップは、今ではどこに行っても直径四・二五インチ(一〇八ミリ)と決まっているが、これは一八九一年に、ゴルフの総本山であるイギリスのセントアンドリュース・ゴルフクラブが決定したものである。
それまで、ゴルフのカップはシャベルで適当に穴を開けていただけ。当時のゴルフはマッチプレーだったから、カップの大きさなど、その都度決めればよかったのだ。
でも、いちいち決めるのも面倒だし、シャベルで掘っただけだと縁も崩れてしまうので使いづらい。そんなある日、あるゴルファーが、たまたまグリーンの側にあった土管で穴を開けたところ、そのサイズが実に適当で、しかも縁が崩れることもなく、実に良かったのである。
この小さな出来事がきっかけとなり、セントアンドリュースではコースのカップに土管をはめ込むようになり、セントアンドリュースがあらゆるゴルフコースのモデルとなったことで、この土管の太さがカップの大きさに決まっていったのだ。
ちなみに、その土管とはセントアンドリュース市で使われている水道管で、今も同市では同じ直径の水道管が使われている。
この市の水道管がもう少し太かったり細かったりすれば、ゴルフ人気はここまで盛り上がらなかったかも!?
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
|
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
|
出版社:
雑学大全[link] |