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黒い服
【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > 服装

ほかの人に比べて、自分は肌がシワシワで、どうも老けるのが早いような気がする……といった不安を抱えている人は、自分が普段着ている洋服の色を思い浮かべてみよう。やたらと黒い服を着ていることが多くないだろうか?
ここに一つの実験結果がある。まだ成長途中の青いトマトに、白、赤、黒の布をかぶせて太陽に当てて育てたところ、白い布をかぶせたトマトきちんと育ったのに、赤の布をかぶせたものは発酵するほどに熟して黒い斑点が現れ、黒の布のものは全く熟さず、シワシワにしぼんでしまったのだ。
白はすべての色波長の大部分を透過するので、生命体が必要とする光をきちんとトマトに伝えてくれ、トマトは健康に育ったのだ。赤の場合は、赤の波長を透過したから、刺激が強すぎてトマトが発酵。そして黒はすべての色波長を吸収して、トマトの生長に必要な光を伝えてくれなかったのだ。
これはトマトだけに言えることではない。人間の場合も受ける影響は全く同じで、白い色の洋服を着ていれば、生命体が必要とする光をきちんと肌に伝えてくれるのに、黒い服ばかり着ていると、必要な光まですべて遮断されて、皮膚がしなびてしまうのだ。
しかも、影響は皮膚だけではない。光すなわち色は神経にも作用し、肺や肝臓、腎臓などすべての器官系統にも作用しているのだ。つまり黒ばかり着ていると、体全体の生気が失われてしまうのである。これでは老けてしまうのも当たり前といえる。
白い色は元気の源。風邪をひいた人が二日間真っ白い下着や衣服を身に着けていたら、すっかり元気になったという報告もあるという。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473