喜望峰
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 地理 > 場所
アフリカの最南端は喜望峰、とアフリカにちょっと詳しい人なら答えるだろう。
大航海時代にもヨーロッパからアフリカ大陸を回ってアジアに行く航路は「喜望峰まわり」と呼ばれたくらいだ。
ところが実際の地図を見てみると、アフリカ最南端は喜望峰ではない。
喜望峰から約一六〇キロメートル東方、六五キロメートル南方に位置するアガラス岬が最南端なのだ。これを知る人は少なく、また訪れる日本人もほとんどいない。なぜならアガラス岬は南アフリカの大都市ケープタウンから往復するだけで丸一日かかるほどの遠い距離にあるからなのだ。
アガラス岬には灯台があり、そこから歩いて一〇分ほどのところに、アフリカ大陸最南端の標識がある。アガラス岬沖の海が大西洋とインド洋の境界になっているのだ。
同様の誤解が南米大陸にもある。
南米大陸の最南端はホーン岬とされていることが多いが、実はホーン岬は最南端ではない。
喜望峰とは違い、ホーン岬は実は南米大陸ではないのだ。ホーン岬はフエゴ諸島オルノス島の南端に過ぎない。
南米大陸の最南端はホーン岬の北方二六〇キロメートルの位置にあるブルンズウィック岬なのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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