缶ジュース
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > 飲み物
自動販売機が街角に立っている風景は、おなじみのものになってしまった。その中に並ぶ缶入り飲料の種類たるや、新製品が続々と現れている。ちょっと一杯と思ってその前に立っても、迷うくらいである。
たいてい二五〇ミリリットルや三五〇ミリリットルの缶やペットボトルが並び、値段はほとんどが一二〇円。ところで不思議なのは、二五〇ミリリットル入りのものも三五〇ミリリットル入りのものも、中身の量に関係なく、同じく一二〇円と表示されていることである。
実は、日本ではもともと二五〇ミリリットル入りの缶ジュースが売り出されていたが、一九八〇年代半ばになって円高になり、三五〇ミリリットル入りの輸入ものが安く出回るようになった。それらが人気を呼んだことがきっかけで、日本でも三五〇ミリリットル入りが作られるようになり、細い缶と太い缶の共存ということになった。
最初は、三五〇ミリリットル缶の方が少し値段が高かったが、自動販売機で売りにくいということで、二五〇ミリリットル缶と同じ値段に下げられたのである。
すべてを三五〇ミリリットルに統一してもよさそうなものであったが、「多くて飲みきれない」という声もあり、二種類が共存している。人それぞれの好みに合わせられるので、それは便利な配慮といえるだろう。
中身の量が違うのに、同じ値段でいいのかなと心配する向きもあるかもしれないが、実は、一二〇円というあの値段、ほとんどが缶代と流通コストと利潤だそうだ。中身の多少はほとんど関係ないとのこと。ということは、三五〇ミリリットルの中身が薄くなっているという心配は不要ということになる。
そうなると、一体中身の原価っていくらなのかと気になるところだが、これは企業秘密だそうだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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