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【東京雑学研究会編】

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アサリならみそ汁で、ハマグリなら潮汁で、またシジミ汁はみそ仕立てでも塩仕立てでも肝臓を鍛え、二日酔いに効く、などと、海に囲まれた国土を持つ日本人は、貝類を日常的に食卓に取り入れてきた。
こうした二枚貝は、煮たり焼いたりすると口を開くものだが、もし開かないものがあったら捨てるべきで、食べてはいけない。いくら口を閉じていても、貝類は生きて呼吸している状態で売られているはずで、加熱して口を開かないとすれば、それはすでに死んでいた貝。中に「貝毒」を蓄積している場合があるからだ。
「貝毒」は貝類が餌としている有毒プランクトンが作り出すもので、その毒によって貝自身が死ぬことはないのだが、人間が口にすることによってその毒性が発揮される
いちばん怖いのが「まひ性貝毒」で、ちょうどフグ毒テトロドトキシンにあたったときと同じような症状が出る。食後三〇分ほどでしびれや麻痺のほか、頭痛、言語障害吐き気などに襲われ、重症になると呼吸麻痺を起こして死に至る。
死亡事故は一二時間以内に起こり、それを過ぎれば心配ないし、出荷時に厳しくチェックされているとはいえ、細菌のように加熱処理で死滅することもないので注意が必要だ。
また食後一~二時間で発症する「下痢性貝毒」では、死ぬことはないものの、下痢、腹痛、嘔吐などに襲われ、回復には二~三日かかる。ほかにも「記憶喪失性貝毒」、酔ったようになる「神経性貝毒」、春先に特定地域で出ることがある「アサリ毒」など、かなり毒性を持つことの多いのが貝類なのだ。
「あれ? 貝にあたったかな?」などと放置せず、ちょっとでも吐き気や悪寒、下痢といった症状があれば、医者への受診が最善策だ。そして、ただの食中毒を防ぐためにも、加熱しても口の開かない貝は食べないようにしよう。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473