排泄
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 ヒトの不思議 > 人体
毎朝快便だと自慢げな人、便秘気味で辛さを訴える人などさまざまだが、私たちが毎日摂取する食べ物は、どれくらいの時間をかけて、肛門までたどり着くのだろうか。自分の身体の消化器のはたらきについて、十分な知識を持っていた方がよさそうだ。
食べた物は、だいたい二~三時間ぐらい胃の中にとどまり、消化液や蠕動運動によってくだかれ、こねまわされて、しだいに十二指腸から小腸の方へ押し出されていく。
小腸に到達した消化物は、さらに消化されて、栄養分を吸収されながら進んでいく。小腸という六~七メートルもある長い管腔を通過するのにかかる時間は約六時間。
大腸には、小腸でほとんどの栄養分が吸収された残りが届く。大腸は、上行結腸、下行結腸、横行結腸、S状結腸の部分からなり、やがて、直腸、肛門にいたる。この約一・五メートルの結腸の部分を残りが通り抜けるのにかかる時間は、五~六時間。
こうして口から入った食べ物は、合計十数時間かけてS状結腸にたどり着く。この後、残りは大腸の動きにより、直腸に送り出される。
直腸に入った残りの刺激が、感覚神経を通じて脊髄の排便中枢に伝わり、やがて、肛門の筋肉が反射的に緩む。排便である。
しかし、すぐにトイレにいけないときなど、排便を我慢してしまう。そう、排便は大脳皮質にある中枢によって、コントロールできるのである。
ちなみに、消化管内を通過する時間は、あくまでも平均の時間である。食べ物の種類により長い時間を要することもある。例えば、牛乳が胃の中にとどまっているのは一時間、脂肪分の多い食事は五時間以上とどまっている。また、体調によってもその時間は異なるという。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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