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お御輿
【東京雑学研究会編】

雑学大全社会 > 宗教

ワッショイワッショイと、人々が担いで威勢よく町を練り歩くお御輿は、祭りの中心である
御輿は、ただの飾り物ではなく、神や霊が移動するための乗り物であり、神輿とも書く。
基本的には、台、胴、屋根から成り、台には二本の棒を貫き、担ぎ手はこの棒を肩に乗せる。胴は四角、六角、八角などさまざまで、木製の黒漆塗りが多いが、芋茎などの野菜で作った芋茎御輿、樽御輿などもある。ほとんどが華やかな装飾をほどこしてあり、屋根の上には、鳳凰や葱花(ネギの花の形をした金色の玉)を据えてある。
古代における祭りでは、行列はなく、神社での儀式のみだったと考えられる。やがて、御輿に神をお乗せして、神楽に合わせて練り歩くようになった。それも、最初は神が渡るとされるお旅所など、縁ある場所に行くだけだったが、後には御輿が、その神の治める領域全体を練り歩くようになった。これが神への奉仕であり、神を喜ばせるとされたためである
平安時代の初頭に、現在の滋賀県にある日吉神社で数千人が集まり、行列を作って神の渡りの儀式を行ったのが、御輿の出た最初の祭りと考えられている。
御輿が広く普及したのは中世からで、御輿をわざと荒っぽく振り立てたり、二基以上の御輿を衝突させて喧嘩のようにする祭りも生まれた。御輿を担いで海や川に入る、川降祭、浜降祭も各地に見られ、京都の八坂神社では、御輿を洗う祭りが行われる
日吉神社の儀式は、日吉祭として現在にまで伝えられている。毎年三月一日の神輿を牛尾山上まで担ぎ上げる神輿揚の儀式からはじまり、四月一三日は、四基の神輿を壮烈に振る宵宮落とし行われる。一四日には、七基の神輿に神を乗せて練り歩き、琵琶湖を渡って唐崎に着く神輿出御の儀があって、翌日の還幸式で祭りは終わる


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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ISBN: 978-4487799473