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【東京雑学研究会編】

雑学大全生活 > コトバ

悪い噂がたったとき、「人の噂も七五日」といってなぐさめる。
けれどもなぜ七五日で噂が消えるのか? この長いようにも短いようにも感じられる数字に何かしら統計学的な根拠でもあるのだろうか?
もちろん、特に統計学的な証明があるわけではない。ただし、四季がはっきりとわかれている日本では、七五日という日数はほぼ一つの季節に相当する。
季節が移り変われば人の気持ちも生活も変わり、そういった変化の中で古い噂は徐々に忘れられてゆく。そういった意味で七五という数字が使われたのだろうと思われる。
また日本では古来より七と五という数字を組み合わせて、いろいろな文章表現が作られていた。俳句は「五・七・五」だし、和歌は「五・七・五・七・七」だ。詩や韻文にも「五七調」「七五調」が長年、好まれ続けてきた。
こういった伝統文化の中で、七五という語呂のよさからこの日数が使われたと考えられる。確かに七五という数字のつく古い諺はほかにもたくさんある。「子を持てば七五度泣く」「ものには七五度」「初物七五日」「産後の穢れは七五日」など、枚挙にいとまがない。こういった諺の意味を調べてみると、七五という数字は、果てや限界、といった意味を示す言葉として使われているらしいとわかってくる。
なぜ七五という数字がこういった特別な意味合いを持つようになったのだろうか?
七五日は一五日×五で、昔の日本では一五日を一節気と呼んで、気候の区切りとしていた。また五は片手の指の数で一杯あるいは全体を表現する。節気が五回まわると気候が変わり、一つの事柄はそこで終末を迎えるのだ。そういったことから七五日が完結期限や、限界の意味を持つようになり、そのことから悪い噂も七五日を区切りに消滅すると考えられたらしい


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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