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アジサイ①
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 植物

梅雨の時期に花を咲かせるアジサイには、実は「七変化」という別名がある。それは、アジサイの色がさまざまに変化するからである。なぜ、そんなふうに色が変わってしまうのだろう
アジサイは日本の花である。『万葉集』でもうたわれているほど、昔からその記述があり、鎌倉時代には園芸用としても栽培されていたという。ただし、アジサイ寺として有名な鎌倉の明月院が観光の名所となったのは、第二次世界大戦である
アジサイの花は、実はがくの部分が大きく変化した種類である。ほかの花のがくが緑であるように、アジサイの花も最初は緑色をしているのだ。やがて、花が大きくなるにつれて、緑の葉緑素はこわされていき、アントシアニンという色素によってだんだん色が変わってくる。アントシアニンは赤い色を出す色素である
木の紅葉もこのアントシアニンの仕業で、秋に緑の葉が紅葉するのも、アジサイが緑からピンクに変わっていくのも、この色素が関係しているのだ。
そして、花も盛りを過ぎてしまうと、だんだんその色素は分解されていき、色褪せておわりとなる。その変化が「七変化」と称されるである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473