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相性
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 男と女

週刊誌に、最近では新聞にまでも、星占い、四柱推命、風水、血液型占いなどが載っている。男女の相性や金運、健康運、行動するときの方角、色の吉凶などいろんなことを占い、読む人に安心や期待を与えたり、注意を促したりしている。若者も目を通すとなると、やはり気になるのは縁談や恋人との相性かもしれない。
日本には昔から、縁談の成否を左右するような、相性・運命に関係ある俗信がある。例えば、「夫婦の七つ違いは泣く泣く暮らす」「三つ違いの者は道連れになるな」「六つ違いは睦まじく暮らす」など。単に、年齢差の数の語呂合わせのようにも受け取れるが、けっこう生活に浸透している。ほかには、「四つ違いと一〇違いの縁組はいけない」というのもある。これは陰陽道に関係があるらしい。「四厄重惑」が取り違えられて「四悪十悪」になってしまったらしい。全く気にする必要のないネガティブな縁起かつぎとのことである
「一つ上の女は探しても嫁に迎えろ」とか「夫婦の三つ違いは見てもよい」という縁起の良い例もある。
「女は一九歳、男は二五歳に結婚するものでない」、これにはある程度の説明がつく。それは、男女それぞれの厄年だからだ。厄年同士の結婚は、二人の間に生命力の勝ち負けが生じて、一方が死んだり、不幸になったりするという。しかし、厄年というものが、そもそもあまり根拠のないものだから、「厄まけ」の俗信と言える。
いずれにしろ根拠がはっきりしないネガティブな縁起かつぎが多い。統計を調べてみても、夫婦の離婚と年齢差の間に関係は見られないとのことである。結婚をする年齢に関しては、あまり気にせず、お互いに最もよく条件が整った時期を選べばよいというだけのことだ。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473