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リタイア後をサポートしてくれるのが「チャレンジ精神」
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60歳からの人生を愉しむ心理学第3章 人生の後半戦を愉しめる人 >

人は多かれ少なかれ新奇性にひかれるのですが、非常に好奇心旺盛で新しいことを好む性格の人と、あまり新しいことに飛びつかないタイプの人がいます。そして年をとってくると、新しいことに対する適応力が少なくなって、昔からなじんだものを好むようになる傾向があります。
長くなじんだものは自分が安心できる「テリトリー」ですから、テリトリーでくつろぐのは決して悪いことではありません。けれども仕事をリタイアしたら安心できるテリトリーは自宅だけ、定年したら「ひきこもり」という人生ではつまらない。老後に安心できるテリトリーを広げるためにも、新しいことへのチャレンジは少しずつ続けていくとよいでしょう。
少し前なら携帯メール。孫とメールのやりとりをしたいばかりに一生懸命、絵文字を覚えたおじいちゃんも多いでしょう。
今ならフェイスブックやツイッター。今はみんな写真も動画もデジタルカメラで撮りますから、すぐにアップでき、遠くに住んでいる孫の顔も、ネット上でいつでも見られます。設定をすれば親しい人の間だけで公開することも可能です。
新しいメディアには今までになかった問題も出てきますので、注意も必要ですが、利点もたくさんあります。何より新しいつながり方が見つかることです。
私も試しに「彼は今何をやっているのかな」と卒業生のフェイスブックをのぞいてみました。すると近況が書いてあり、元気に仕事をしていることがわかりました。いつも連絡をとり合うような親しい関係ではなくても相手の近況を知り、何かの機会には連絡もとりやすくなります。
最近、私も携帯電話をスマートフォンに機種変更しましたが、音声入力ができるので、メールを打つのも簡単です。キーボードが苦手、入力が面倒だという人でも、しゃべるだけで文字にしてくれます。電車の中ではちょっと人目がはばかられますが、かなり精度も高い。世の中、本当に便利になったものです。
男性は新しいものが好きなわりに、教わるのが苦手な人も多いものです。新しいことを覚えるのに、若い人に道筋をつけてもらうのも悪くありません。子どもや孫に物事を教わってみる。これもまた、後半戦になってできるチャレンジです。


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人  「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる  フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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