トリクルダウン
【とりくるだうん】
【ピケティ用語集】 経済学 >
「富める者が富めば、それは社会全体の富の増大につながる。そうすれば、富は貧困層にもこぼれ落ち、経済全体が良い方向に進む」とする考え方。
trickle down(トリクルダウン)は滴り落ちる、の意味。そこから浸透を意味する単語として使われる。20世紀中、経済議論の中でトリクルダウン理論、トリクルダウン効果といった使い方がされることがあったが、当時から疑問視されてもおり、むしろトリクルダウン仮説が正しく、現実的裏付けや社会科学的な立証はなされていない、というのが現在では通説。最近、OECDも同様の否定の論評を出している。
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【この辞典の書籍版説明】
「ピケティ用語集」 |
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『21世紀の資本』、700ページの分厚い本で価格も5千円を超える。にもかかわらず昨年、2014年12月刊行より大評判で増刷を続けている。翻訳を担当した山形浩生氏もその人気ぶりに、「いままで小説家のウィリアム・バロウズや経済学者のクルーグマンなど、40冊くらいの本を訳してきたけれど、今のペースなら『21世紀の資本』は、僕の翻訳した本の売り上げ合計に匹敵するくらいの部数になるかもしれない」、と述べているほど。その内容について、キーになる「用語」の解説から迫っていきます。 |
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