はじめに
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【雑学科学読本 身のまわりのモノの技術】 はじめに >
科学文明の発達した現代において、私たちは多種多様な製品や建造物に囲まれて生活しています。それらの多くは、1世紀前の生活では思いもよらなかったような「モノ」。普段から目にしているため、特に不思議に思うことはないかもしれませんが、そのしくみや製造方法にあらためて思いをめぐらすと、おそらく戸惑ってしまうはずです。 例えば、高層ビルなどを見慣れている今、建築中のビルの屋上でクレーンが動いていても疑問を持つことはありません。でも、ふと「資材を運び上げるクレーンを屋上に上げるのは誰だろう?」と考えると、気になって立ち止まってしまいます。また、プラモデルなどを作るときには瞬間接着剤を当たり前のように使いますが、「そもそもどうして瞬間的にくっつくのだろう?」と考えはじめると、プラモデル作りよりもその疑問のほうに関心が向いてしまいます。それもそのはず、私たちの身のまわりの多くの「モノ」は、20世紀の科学技術の結晶だからです。特にエレクトロニクスや新素材などに分類される最近の「モノ」は、過去1世紀の研究の集大成であり、難解なのは当然なのです。 本書は、こうした「モノ」の疑問を、図を交えてわかりやすく解説した謎解き本です。図を見ただけでしくみや原理がわかるように工夫しているので、気が向いたときにサラッと目を通してみてください。「なぜ?」「どうして?」という疑問がスッキリ解消するはずです。 21世紀のエネルギーや環境、情報の問題を考えるとき、人間の創つくり出した「モノ」のしくみを理解することは必要不可欠です。また、知的興味からいっても、「モノ」の理解はたいへん面白い。本書が、その謎解きに少しでもお役に立てれば幸いです。涌井良幸・涌井貞美
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」涌井良幸・涌井貞美 |
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身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります |
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出版社:
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術[link] |