耽美主義
【たんびしゅぎ】
【福武国語辞典】 た行 > たん
美を人生最高の価値とし、「芸術のための芸術」の創造をめざす唯美的な思想。十九世紀後半のヨーロッパで、ワイルド、ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、ペーターらによって、反自然主義・享楽主義・神秘主義のデカダン的傾向の文学が盛んになった。この人々を頽唐派(たいとうは)と言い、明治末期から大正初期に、永井荷風(ながいかふう)・谷崎潤一郎(たにざきじゆんいちろう)やパンの会の詩人たちがその影響を強く受けた。かれらは真実や道徳よりも美の享受と創造に人生の意味を見いだした。そして官能美を追求し、解放された刹那(せつな)の生を愛する、新しい世界を開拓した。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【辞典内Top3】
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「ベネッセ国語辞典 電子特別編集版」樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄 |
|
『福武国語辞典』を元に編集した電子特別編集版。日々の仕事・生活の中で使われる言葉や意味、用法が重要な現代語を中心に約6万語を収録。文章を書く際に役立つよう用例を多く掲載するなど使いやすさを追求した国語辞典。 |
|
出版社:
福武国語辞典[link] |