言文一致
【げんぶんいっち】
【福武国語辞典】 か行 > げん
【1】話しことばの表現と書きことばの表現が一致していること。【2】文章を話しことばに近づけ、口語文体完成をめざした文体革命運動。{参考}思想や感情表現に適した文体形成のために西周(にしあまね)・加藤弘之(かとうひろゆき)ら啓蒙(けいもう)的洋学者らの提唱に始まった。明治中期には二葉亭四迷(ふたばていしめい)「浮雲」「あひびき」、山田美妙(やまだびみよう)「夏木立」「武蔵野」など言文一致の小説が書かれはじめた。口語文末表現は、「で」「だ」「です」「であります」などの試みを経て、尾崎紅葉(おざきこうよう)が「青葡萄(あおぶどう)」「多情多恨(たじようたこん)」で使った「である」が主流となっていった。写生文・自然主義文学などによって口語文体は完成し、現在に至る。↓写生文
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【この辞典の書籍版説明】
「ベネッセ国語辞典 電子特別編集版」樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄 |
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『福武国語辞典』を元に編集した電子特別編集版。日々の仕事・生活の中で使われる言葉や意味、用法が重要な現代語を中心に約6万語を収録。文章を書く際に役立つよう用例を多く掲載するなど使いやすさを追求した国語辞典。 |
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