役者というものはその死とともにすべてが失われる書いた本も、描いた絵も残らない
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 一芸は真理に通ず
【名言名句】
役者というものは
その死とともにすべてが失われる書いた本も、描いた絵も残らない
【解説】
この言葉に続けて「そのからだ一つが資本であり、会社も工場もその肉体のなかにあるのだから、子孫にゆずりわたす何物もない」と述べている。
役者は演技がすべて、肉体が滅びればすべて失われるとは、いかにも女優を天職とした人らしい、いさぎよい心構えである。
【作者】沢村貞子
【生没年】1908~96
【職業】俳優
【出典】『貝のうた』
【参考】沢村貞子は、敗戦直後、三十八歳で、お互いに伴侶がありながら駆け落ちをした。職も家族も捨てた夫と無一文から出発し、苦労を乗り越えて二人で歩んだ日々を書いた『老いの楽しみ』『寄り添って老後』『老いの道づれ』などのエッセイがある。
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