あめつちにわれひとりゐてたつごときこのさびしさをきみはほほゑむ
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 人知をこえて
【名言名句】
あめつちにわれひ
とりゐてたつごときこのさびしさをきみはほほゑむ
【解説】
『夢殿の救世観音に』と題して詠まれた歌。
同じ新潟出身の良寛の歌に親しみ、奈良の風物、とくに仏教美術に傾倒、その美を詠んだ歌が多い。「死後に遺るのは歌と書だ」と語ったとおり、独自の書体が刻まれた歌碑は各地に建立されている。
諸行無常の天地に、孤立無援でいる人間の寂しさをあたたかく包み込むようにほほえんでいる仏像の姿に、人びとは力づけられる。現世の憂いなど小さいことだというように。
【作者】会津八一
【生没年】1881~1956
【職業】歌人
【出典】『鹿鳴集』
【参考】会津八一は、早稲田大学を卒業後二十七歳で奈良地方をはじめて旅してのちしばしば奈良・京都を訪れるようになり、東洋美術・仏教美術に傾倒した。この歌の収められている『自註鹿鳴集』は八一の古都逍遙、美術研究、短歌創作のすべてを結集するものである。
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