極楽浄土は一処勤めなければ程遠し我等が心の愚かにて近きを遠しと思ふなり
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 人知をこえて
【名言名句】
極楽浄土は一処
勤めなければ程遠し我等が心の愚かにて近きを遠しと思ふなり
【解説】
仏教賛歌の一つ。極楽浄土はこの世、すなわち娑婆が即極楽であり、決して遠くにあるものではない。遠くにあると思うのは、われわれが弥陀にすべてをお任せする信心が足りないからだ、との意味。庶民の心情を適確に表現している。
【出典】『梁塵秘抄』(成立年代未詳)
【参考】『梁塵秘抄』は、平安時代末期の後白河法皇による今様の集大成である。『梁塵秘抄』という書名は中国古代の故事にもとづくもので、「梁の塵が動くほどのすばらしい美声、つまり歌う〈うた〉の秘奥を集めた集」を意味している。
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