特に恵まれた人たちはべつとして、私どもいちばん数の多い人たちは、生活するだけでも常に、困難と拒..
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 人知をこえて
【名言名句】
特に恵まれた人た
ちはべつとして、私どもいちばん数の多い人たちは、生活するだけでも常に、困難と拒絶と排斥と嫌悪に当面しなければならない。けれども私は、その中にこそ人間の人間らしい生活があり、希望や未来性があると信じている。その中で宗教と信仰がどういう位置を占めているか探求してゆきたいと思う
【解説】
絶筆となった『おごそかな渇き』を朝日新聞に連載する前の作者の言葉。
キリスト教について深い関心と理解を示していた山本周五郎は、晩年、弱い人間のもつ信仰について何ものかを探りえたいと思ったのであろう。それは決してセンチメンタルなものではなく、「現代の聖書」ともいうべき人間の心の歴史を書きたかったのではないか。
【作者】山本周五郎
【生没年】1903~67
【職業】作家
【参考】『おごそかな渇き』は、一九六七年一月から日曜版に連載されたが八回目で絶筆となった。
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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