一つの考えというものは正しいか正しくないかだけでは評価できない。正しい考えであって、しかも一顧の
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 才能と人間力を高める
【名言名句】
一つの考えという
ものは正しいか正しくないかだけでは評価できない。正しい考えであって、しかも一顧の価さえないものもあるし、間違っていても、価値を認めないわけにいかぬ考えというものがある
【解説】
世の中で「正しい」とされていることぐらい胡散臭いものはない。「正しい」ことの中味が吟味されないで「正しい」ことは「正しい」と納得させられてしまうからだ。
また、正しいか正しくないかだけで物事は評価できない。たとえば、天文学での法則が正しくとも大部分の大衆にとってなんの価値もないことであろうし、刃物を振り回す殺人者を射殺するような、人倫的にはまちがっている行為であっても、社会正義としての価値を認めざるをえないとされるものだってある。
【作者】志賀直哉
【生没年】1883~1971
【職業】作家
【出典】『青臭帖』
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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