同気相求む書は急ぎて読むの必要なしむしろ我れと直反対なるを繙くべし他山の石のためしなり
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 才能と人間力を高める
【名言名句】
同気相求む書は急
ぎて読むの必要なしむしろ我れと直反対なるを繙くべし他山の石のためしなり
【解説】
同じ種類の書物、自分と似たりよったりの書物は自然に集まるものだから、急いで読む必要はなく、むしろ反対のものを読むべきだ。
人はとかく自分と反対なものには関心を示さないものだが、自分の知徳を磨くうえでは欠かせないという。自分とは反対の立場に立って考える、反対の意見を知るということから得るものも大きいのだ。
【作者】坪内逍遥
【生没年】1859~1935
【職業】作家
【出典】『読書雑感』
【参考】坪内逍遥は、シェイクスピアの翻訳や研究の業績でも知られる。翻訳にあたって、森鴎外が理想を重んじるべきだというのに対して、逍遥が記実を主とすべきだと主張する「没理想論」論争が二人のあいだで数回にわたって展開された。これは日本文壇空前の大論争として有名であるが、逍遥は反対の意見も尊重している。
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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