我といふ人の心はたゝひとりわれより外に知る人はなし
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【名言名句の辞典】 5自己 > 自分を見つめる
【名言名句】
我といふ人の心は
たゝひとりわれより外に知る人はなし
【解説】
人はひとりでこの世に生まれ、自意識を身体に閉じ込めたまま孤立して過ごす。そして自分が世界の中心であるという錯覚の中で生涯を送り、やがてひとりで去って行く。自分を知るものはただ自分のみである。あこがれも悲しみも、望みも苦しみも自分ひとりだけのものなのだ。よろしい、私はそれをすべて引き受けよう。
その気概やよし。創造のためのすべての契機がここにある。この歌は、「歌として見事であり、思想表現がそのまま『新古今』あたりの歌風の中にきちんと納まっている」(伊藤整)とも評された。
【作者】谷崎潤一郎
【生没年】1886~1965
【職業】作家
【出典】『雪後庵夜話』
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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