子を知る親に若かず然も子を知らざることもまた往々にして親に若かず
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【名言名句の辞典】 4愛 > かけがえのないもの
【名言名句】
子を知る親に若か
ず然も子を知らざることもまた往々にして親に若かず
【解説】
『自然と人生』に収められた『風景画家コロオ』の中で、コロオの父が息子コロオの絵の才能を信じないというくだりである。
子どものことをいちばんよくわかっているのは、親であるが、いちばん知らないのもまた親である。いつもそばにいてなんでもわかっているつもりでも、近すぎるがゆえに見えないということもある。また親の愛情という色めがねが、子どもの真の姿を見誤らせることもあるのだ。
【作者】徳富蘆花
【生没年】1868~1927
【職業】作家
【出典】『自然と人生』
【参考】『不如帰』の作者・徳富蘆花の言葉である。徳富蘆花の父は漢学者であったが、長男|蘇峰(蘆花の兄)はキリスト教的な考えに共鳴して同志社の創設に参加。蘆花自身も同志社に進み、キリスト教に入信してしまった。二人の息子の歩もうとする道を知ったとき、彼らの父も、このような気持ちを感じたのではなかろうか。
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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