恋は忍ぶが楽しみ人に悟られぬ内が命ぞかし
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【名言名句の辞典】 4愛 > 男と女の愛の形
【名言名句】
恋は忍ぶが楽しみ
人に悟られぬ内が命ぞかし
【解説】
初めて恋をして、とまどいながらも熱く胸をこがし、いうにいわれぬ思いにため息をついたりほおづえをついたりしていたころ。また、思いが通じたけれどまだ恋のゆくえが見えずに人には秘密にしているあいだ。思いを忍び、逢瀬を忍んでいるときのときめきは、オープンな恋のほがらかな情熱とは違った、なんともいえない情念をかきたてるものだ。ましてやわけあって公にできない、人目を忍ばねばならぬ恋となればなおさらである。
そのへんの感覚は江戸時代の庶民も現代の庶民もそう変わらぬものらしい。
恋は秘密にしているうちが楽しいもの、人に知られないうちが命だ、という。
【作者】西沢一風
【生没年】1665~1731
【職業】戯作者
【出典】『新色五巻書』
【参考】『新色五巻書』は西沢一風の代表作。一風は井原西鶴の没後、上方文壇の中心となって活躍した戯作者であるが、その活躍のきっかけとなったのが『新色五巻書』だった。
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【この辞典の書籍版説明】
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