さよならを言うことは少しのあいだ死ぬことだ
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【名言名句の辞典】 3人間 > ともに生きる
【名言名句】
さよならを言うこ
とは少しのあいだ死ぬことだ
【解説】
チャンドラーの生み出した私立探偵フィリップ・マーロウは、粋なせりふを使うことでも人気が高いが、これもその一つ。
『長いお別れ』の中での独白で、「フランス人はこういう場合にいい言葉をもっている。あの連中はどんなことにも、うまい成句を知っていて、しかもいつも的を射たものなのである」という文章に続いて出てくる言葉だ。
死が「永遠の別れ」であるなら、さよならは、「ひとときの別れ」である。さよならを言うことは相手の人生から少しのあいだ「消える」こと、つまり少しのあいだ「死ぬ」ことだ、という。
チャンドラーがここで「フランス人」といっているのは、エドモン・アロークール(フランスの詩人、劇作家)のことであるらしい。彼の『別れのロンデル』という作品中に「立ち去ることは、少し死ぬこと」という言葉が見られる。
【作者】レイモンド・チャンドラー
【生没年】1888~1959
【職業】アメリカの作家
【出典】『長いお別れ』
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【この辞典の書籍版説明】
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