智はときに深く秘せられねばならない
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【名言名句の辞典】 2成功 > 成功へとつながる道
【名言名句】
智はときに深く秘
せられねばならない
【解説】
備中高松城を水攻めにしている羽柴秀吉の陣に、織田信長が本能寺で死んだ、という報が届く。秀吉の軍師黒田官兵衛は「殿が天下をとられる千載一遇の好機」と進言した。
「この一言は、官兵衛の生涯をあやまったといっていい。官兵衛は智がありすぎ、その智を若さが、つい誇り顔に舌の端にのせてしまった。智はときに深く秘せられねばならない」と、司馬遼太郎は書く。
官兵衛の智をおそれた秀吉は、功あるにもかかわらず重く用いることをしなかった。
智をひけらかす者は、現代の社会でも敵をつくることが多い。智はもつべきだが、深く底に秘めて悟られないようにすることが、処世術の要だ。凡俗は消化不良の智をひけらかしたがるものだが、人目にはこれほど「滑稽」と映るものはないことを心にとめておきたい。
【作者】司馬遼太郎
【生没年】1923~96
【職業】作家
【出典】『新史太閤記』
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【この辞典の書籍版説明】
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