たのしみはとぼしきまゝに人集め酒飲め物を食へといふとき
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【名言名句の辞典】 1人生 > 豊かに生きる
【名言名句】
たのしみはとぼし
きまゝに人集め酒飲め物を食へといふとき
【解説】
いつもホームパーティーをやっているような裕福な家庭ではない。貧乏暮らしのなかで、祝い事やうれしいことがあったときに親しい人を呼び集めて酒食をふるまう。来る人も何かしら持ち寄り、狭い家の中をいっぱいにして語り合い楽しいときを過ごす。イタリア映画の名作『鉄道員』にもそんなシーンがあった。そんなささやかな楽しみの温かさが幸せでなくてなんだろう。
【作者】橘 曙覧
【生没年】1812~68
【職業】歌人、国学者
【参考】橘曙覧は江戸末期の歌人。福井に住み、清貧の生活に甘んじて家族への愛の生涯を送った。この歌は、「たのしみは」で始まり「のとき」でしめくくる歌を集めた『独楽吟』のなかの一つ。天皇・皇后両陛下のご訪米の際、当時のクリントン大統領が「たのしみは朝起き出でて昨日までなかりし花の咲ける見るとき」をスピーチのしめくくりとしたことは有名である。
正岡子規が「源|実朝以来、歌人の名に値するものは橘曙覧ただ一人」と絶賛したことからその名が広く知られるようになったという。
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【この辞典の書籍版説明】
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