相互会社・社員・総代
【そうごかいしゃ・しゃいん・そうだい】
【保険用語辞典】 保険の仕組み >
保険会社は、株式会社と相互会社があります。「相互会社」は、保険業法で保険会社に認められた会社形態です。「保険業を行うことを目的として、保険業法にもとづき設立された保険契約者をその社員とする社団をいう」(保険業法第2条第5項)とされており、「相互会社は、法人である」(保険業法第18条)とされています。相互会社では社員とは保険契約者のことをいい、相互会社に勤めている人は職員といいます。
会社であるのに株主総会がなく、その代わりに「総代会」があります。社員の中から「総代」を選ぶわけですが、総代には誰でもなれるわけでもなく、生保会社の選考委員会があって、そこで勝手に選ぶのです。
これは大手生保の相互会社には最大1000万人の社員がいるので、「その経費だけでも莫大なる」、「総会屋を排除できない」、「長期的で安定した経営に支障が生じる」というのが生保会社の言い分ですが、生保会社の都合のいい社員を総代に選ぶことができます。
総代が相互会社の監視役を果たしていないので、明治安田生命では総代の立候補制を取り入れて、総代会を株式総会に近い形にしています。
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【この辞典の書籍版説明】
「保険用語辞典」佐藤立志(故) |
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既存の保険業界に対して弱者の立場にたった提言をしてきた保険評論家 佐藤立志氏監修。まずは「保険」を正しく知ることをはじめる為の大変貴重な辞典。 |
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