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海上国道
【かいじょうこくどう】

道と路がわかる事典2章 国道・高速道路の雑学 >

車の通行できない国道は各地にある。前述の階段国道もその一つなのだが、これらの国道は車は通れなくても、人は歩いて通ることができる。ところが、人さえ歩いて通ることができない国道が各地にあるのだ。崖が行く手を阻んでいたり、川に橋が架かっていないなどというものではない。さて、どんな国道か。
答は、海の上の国道なのである。人呼んで「海上国道」、この海上国道が、わが国にはずいぶんある。では、なぜ海の上が国道になりえるのか。疑問を持つ人は多いはずである
道路法の第二条には「道路法上の道路とは、トンネル、橋、渡船施設、道路エレベーター等、道路と一体となってその効用を全うする施設、または工作物および道路の附属物で、当該道路に附属して設けられているものを含んだものをいう」とある要するに、たとえそこが海の上で、車の通行が不可能であっても、一本の交通系統として重要であると認められれば、国道として指定されるのだ。その意味でフェリーボートの航路も、その地域の重要な幹線路であれば国道になりえる。ただ、陸上を走る道路のように標識があるわけではないので、一般の人にはどこが国道なのかはわからない。
本州と北海道との間の津軽海峡上には、国道二七九号、二八〇号、三三八号の三本の国道が走っているし、東京湾を横断する横須賀市と富津町を結ぶ航路も、国道一六号の一部区間なのである。九州南端の鹿児島市と沖縄の那覇市の間にも、国道五八号が走っているのだ。全長が八五七・六kmもあり、日本一長いといわれる国道四号(七四三・六km)より、一〇〇km以上も長い。ただし、陸の上を走っているのは、種子島や奄美大島など二四八・一kmだけで、六〇九・五kmは海の上なのである


日本実業出版社
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

掘割式道路  道路の通称名  設計速度  

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【この辞典の書籍版説明】

「道と路がわかる事典」浅井 建爾

道を切り口に日本を旅する楽しみに出会う本。身の回りの生活道路の不思議から、古道の歴史、国道や高速道路、橋やトンネル、乗り物まで道と路に関する知識が満載。

出版社: 道と路がわかる事典[link]
編集: 浅井 建爾
価格:1620
収録数: 255274
サイズ: 18.6x13.4x2cm
発売日: 2001年11月
ISBN: 978-4534033154