除夜
【じょや】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 師走
年越しソバを食べる夜一二時前から、各地の寺院で「除夜の鐘」がつかれる。除夜とは大みそか(大晦日)の夜のことで、除夕・年夜などともいう。みそかの語源は三十日だが、旧暦では年末は二九日(小の月)だったり、三〇日(大の月)だったりした。新暦では一二月三一日である。
除夜とは旧年を除くという意味で、凡夫のもつ百八の煩悩を除去するために、鐘の数は百八つとされる。しかし、煩悩の数え方はさまざまで、百八回とはかぎらず、すべての参拝者に鐘をつかせる寺院も多い。百八という数の起源については、一二(一年の月数)と二四(二十四節気)と七二(七十二候)の合計によるとする説もあるがはっきりしない。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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