疲労骨折(過労性骨折)
【ひろうこっせつ(かろうせいこっせつ)】
【標準治療】 病名 > 整形外科
通常は骨折を起こさない程度の負荷が、繰り返し加わった場合に生じる骨折です。骨障害の程度は多様ですが、常に生体の修復機転、すなわち骨膜反応、仮骨形成が起こっていることが単純X線上で認められます。この骨折は軍隊の訓練で起こる中足骨の行軍(こうぐん)骨折(march fracture)として有名ですが、最近はまれで、スポーツの過度の練習による発症が大多数を占めます。
あらゆる種類のスポーツで発症しますが、ゴルフでは肋骨(ろっこつ)、野球では尺骨肘頭(しゃっこつちゅうとう)、ランニングでは脛骨(けいこつ)、中足骨、大腿骨などの発生が多くみられます。またあらゆる年齢にみられますが、15~16歳の青少年に起こりやすく、あまり普段スポーツをやっていない人が団体でスポーツを強制された時とか、常に激しい訓練を強制される新入生とかに多く起こる傾向にあります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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