心臓神経症/神経循環無力症
【しんぞうしんけいしょう/しんけいじゅんかんむりょくしょう】
【標準治療】 病名 > 心療内科・精神科
心臓神経症は、「器質的な心臓の病気がないにもかかわらず、循環器症状を訴える神経症」です。原因としては、もともと神経質・神経症的な性格に加えて、身近な人の急死、心臓病の誤った知識、過労、ストレスなどの要因がきっかけとなって、「心臓病ではないか」という不安・恐れがぬぐいされなくなって起こると考えられています。
心臓は生死に直結する重要な器官ですので、ちょっとした動悸や胸部不快感も気になって不安になります。そして、その不安によって動悸・息切れなどの症状はさらに強くなり、このような悪循環によって発作を起こし救急車で搬送されることもあります。最近注目を集めているパニック障害とはかなり重複することがありますが、心臓神経症は「心臓病不安」がベースになっていることで区別します。循環器科では神経循環無力症(NCA)という病名を用いることがありますが、これは心臓神経症と同義語です。
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「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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