耳介の形成異常
【じかいのけいせいいじょう】
【標準治療】 病名 > 形成外科・美容外科
耳の形や大きさに異常があるものを耳介形成異常といい、その中には様々なタイプがあります。耳の前や頬に小さな皮膚や軟骨の突起物があるものを副耳(ふくじ)といい、発生頻度は新生児の約1.5%と非常によくみられるものです。また、耳の上半分が頭部皮下に埋まってしまっているものを袋耳(ふくろみみ、あるいは埋没耳〈まいぼつじ〉)といいます。発生頻度は約0.25%であり比較的多くみられる先天異常です。先天的に耳介が小さく、耳の一部または全部が欠損してしまっている異常を小耳(しょうじ)症と呼びます。出生1万~2万人に約1人の割合で発生するといわれており、比較的まれなものです。
副耳、袋耳は簡単に治療することができますが、小耳症は治療が難しく、高度な専門的技術を必要とします。耳介にはこれら以外に立ち耳(東洋人はあまり気にしませんが、白人は嫌がります)や折れ耳などの軟骨異常が比較的多く発生します。しかし、生後間もなくの耳介軟骨は形を変えやすく、スプリントなどを装着することにより正常になることもありますので、早めに形成外科専門医に相談して下さい。ここでは、もっとも代表的な耳介異常である小耳症を中心にその標準的治療法を紹介します。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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