ウイルス性出血熱 腎症候性出血熱
【ういるすせいしゅっけつねつ じんしょうこうせいしゅっけつねつ】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
出血熱とは流行性ウイルス性出血熱の総称です。カによって媒介されるもの、ダニによって媒介されるもの、齧歯(げっし)類や霊長類から感染するものなど、媒介動物の種類によって大きく3群に分かれます。
旧満州で駐屯していた旧日本軍兵士の間で出血傾向と腎症を伴った急性熱性疾患の流行があり、致死率は30%にも及びました。1951年朝鮮戦争に派遣された国連軍兵士にも同様な疾患の流行がありました。アジアからヨーロッパにまたがってみられるこれらの疾患は、共通のウイルス(hantavirus)の発見とともに腎症候性出血熱(HFRS)に統一されることになりました。
感染経路は、野ネズミなどの齧歯(げっし)類の糞尿・呼気などを介する飛沫感染(ひまつかんせん)です。咬み傷によっても伝播します。わが国では、大学の実験動物ラットを扱う人たちの間に患者発生が報告されています。潜伏期間は10~30日です。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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