神経因性膀胱
【しんけいいんせいぼうこう】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
膀胱の役割は、腎臓で絶えずつくられる尿を一定量までためておくこと、ある一定量たまったら、大脳に知らせ、しかるべき場所でたまった尿を残さず排尿してしまうことです。排尿に関係する神経は、大脳、脊髄という中枢神経と、膀胱と尿道括約筋に行く末梢神経があります。これらのうちどれに障害があっても排尿はスムーズに行われなくなります。これを神経因性膀胱と呼んでいます。
神経因性膀胱の原因となる疾患には、大脳の血管性障害(脳梗塞や脳出血)、パーキンソン症候群のような変性疾患、多発性硬化症のような脊髄変性疾患、二分脊椎(にぶんせきつい)のような先天性疾患、末梢神経障害には、糖尿病による末梢神経の変性、脊髄損傷または外傷・医原性の神経損傷などがあげられます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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