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腎盂腎炎
【じんうじんえん】

標準治療病名 > 腎・尿路・泌尿器

 通常私たちの尿と尿路は無菌状態に保たれています。尿路は尿道口から体の外と交通していますが、通常は少々細菌などの微生物が進入しても、新たな尿で洗い流されるため、微生物が繁殖することはありません。しかし、大量の微生物が進入したり、洗い流す尿が足りなかったり、体が疲れて弱っていたりといった原因があると、尿路に感染を起こすことがあります。
 尿路に感染を起こすことにより、いろいろな症状が出現することを尿路感染症といいます。尿路感染症のほとんどは、尿道口から尿道→膀胱→尿管→腎盂と尿の流れと逆(上行性)に感染が進みます。腎盂に感染が及んだ場合、感染による炎症は腎実質にも波及するので、腎盂腎炎という病名となります。単に腎盂炎と呼ぶこともあります。通常はこの病気にかかるのはほとんどが女性です。尿道口から膀胱までの距離が構造的に男性よりも女性のほうが短いためで、男性の場合は感染が膀胱まで及ぶのはまれです。また、原因となる病原微生物は大半が大腸菌です。原因となる菌が大腸菌以外の場合、しばしばこの病気を繰り返す場合や慢性化する場合、男性がこの病気にかかった場合は、尿路結石や膀胱尿管逆流などの尿路の基礎疾患がある可能性を調べる必要があります。


寺下医学事務所
「標準治療」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

併診  感冒様症状  粘稠性  

【関連コンテンツ】

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【この辞典の書籍版説明】

「標準治療」寺下 謙三

約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。

出版社: 標準治療[link]
編集: 寺下 謙三
価格:5142
収録数: 1787疾患1565
サイズ: 21.8x15.6x6.6cm
発売日: 2006年7月
ISBN: 978-4890417162