狡兎良狗
【こうとりょうく】
【四字熟語の辞典】 四字熟語 > 格言ことわざ故事来歴
「狡兎死して良狗烹らる」という。功績のあった幹部、部下も、利用価値がなくなると、捨てられる。敵が滅びると、功臣は殺されるという有名なたとえ。楚の覇王項羽が死んで、天下は漢に帰し、劉邦が帝位について高祖となった。楚は功臣の韓信が王に封ぜられていたが、彼は項羽の勇将であった鐘離眛をかくまっていた。鐘にたびたび苦戦した高祖は、彼を憎むこと甚だしく、韓信に鐘を差し出せと迫った。それを聞いて鐘は自害した。韓信はその首を持って劉邦に拝謁したが、謀反人として捕縛されてしまった。「おそるべき敵がなくなったいま、狡い兎が狩りつくされると忠実な猟犬が主人に烹て食われるように、さんざん漢に尽くした自分が、高祖にタオされるとは」韓信は口惜しがって言った。が、さすがは高祖、韓信を殺しはせず、楚王から淮陰侯に左遷した。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「「四字熟語」の辞典」真藤 建志郎 |
|
日本人として知っておきたい四字熟語の辞典。日常さまざまなところで使われる四字熟語から、ふだんあまり目に触れることのない四字熟語まで約1,000語収録。解説文には同義語・反意語・類語なども盛り込まれている。 |
|
出版社:
四字熟語の辞典[link] |