黄粱一炊
【こうりょういっすい】
【四字熟語の辞典】 四字熟語 > 風流桃源で悠悠自適
「黄粱一炊の夢」の故事。人生の有為転変、はかなさのたとえ。唐の玄宗の時代、廬生という青年が、邯鄲(河北省)の宿で、道士の呂翁から枕を借りて寝た。それは陶器の枕で、両端に孔があいていた。彼は夢でその孔から中へ入った。--廬生は名家の娘と結婚し、とんとん拍子に出世して宰相にまでなった。位人臣を極め得意絶頂のとき、突然”逆賊”として捕えられた。無実の罪であったが、流刑となり、数年後、それが冤罪であることがわかった。皇帝は彼を呼び戻して燕国公に封じた。彼は幸福な晩年を送って死んだ。--というところで、欠伸をして眼をさますと、宿の主人が炊いていた黄粱(きび、あわめし)はまだ炊き上がってはいなかった。廬生は呂翁に感謝して言った。「貧富、栄辱、死生と、人生のあらゆることを夢で経験しました。これは先生が、私の欲をふさいで下さったものと思います。よく肝に銘じておきます」。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「「四字熟語」の辞典」真藤 建志郎 |
|
日本人として知っておきたい四字熟語の辞典。日常さまざまなところで使われる四字熟語から、ふだんあまり目に触れることのない四字熟語まで約1,000語収録。解説文には同義語・反意語・類語なども盛り込まれている。 |
|
出版社:
四字熟語の辞典[link] |